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Reading: 最高の結果を引き出す質問力 その問い方が、脳を変える!

最近仕事仲間が講演をした。自分も聴講者の一人。
お決まりの質問コーナー、質問者は一人もおらず、司会者が2, 3の質問を尋ね、最後にあまり関係のない筋の質問が出て終わる。
これに対して、仕事仲間の彼は、質問がないことは実質的にフィードバック0ということだから悲しい、と話していた。

自分も聴講していたので他人事ではない。
改めて振り返ると、自分は自覚している範囲では質問する力は必ずしも高くないと思っているので、この機会に、一般的に言われている内容程度は抑えて、底上げしておこうと思ったのがきっかけ。

人の話を聞くにあたっての次のようなちょっとしたTipsもあった。

「人の話は自分の中心を外さないで聞く」 
大事なのは、「自分とまったく同じように感じてくれること」ではなくて、「自分の話をよく聞いてくれるけれども、自分とは違う存在がいること」なのではないでしょうか。 


* 世界には「問題を解いた人より問題を提起した人の方が偉い」という考え方がある
* 疑問と質問は違う。疑問は感情としてモヤモヤと違和感を感じる力、質問は論理的に具体的な解決につながるように提案する力

悪い質問の例:
* 正解を直接求める
* おススメを聞く
* 相手に同意を求める
* 相手を問い詰める
* どちらかを選ぶ

良い質問の例:
* 空気を変える
* 相手の経験を聞く
* 好きなものを聞く(おススメと対比的に)
* 本心に気づかせる
* 自分の生き方を問う

良い質問の例はちょっとわかりづらい。
自分の生き方を問う、については、著者の茂木さんが自分で感じた経験談を書いてる。
「マーケット」(=ここでは求められる「常識」のようなものを指してる)に合わせすぎると疲れてしまうということで、自分が心地よく生きられるのはどんな生き方か、を自分に問い、一息つける瞬間を見つけるのだ、という話でこの節は結び。

良い質問をするためのキーワード:
* 時間「今」
* 目的「なにがしたい?」
* 手段(方法)「どのようにすれば」「どうやって」
* オールマイティーなキーワード「少しだけ」

質問力を高めるアクション
* お茶を飲む(=雑談をする場を設ける)
* 思考をアウトプットする(=観察能力をあげる)
* 繰り返す(=質問を繰り返す、深掘りする)
* 正直になる(=感情を認識する、自分の不測点を正しく認識する)
* 欠点を指摘する(=アイデアに対して意図的にダメ出しをして洗練する)
* 締め切りを作る(=自分で自分に締め切りを課して能動的に動く)
* むちゃぶりをする(=ブレイクスルーを考えるためのきっかけを作る)
* 芸術を観る(=フィクションによるシミュレーションから着想を得る)


という感じであんまり質問力とそれに対する打ち手として整理はしきれてない内容ではあったものの、エッセイとして読めば面白く、部分的なヒントは得られるような書籍だった。