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Reading: 博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。

DAY1 「自分に対する質問力」を磨く

  • クエスチョン・メモを作る。文章の頭に「?」をつけてすぐ質問だとわかるようにする。質問を見返すと、自分の質問のレベルがわかる。『知りたい』『理解したい』という欲望が強まることで、はじめて『質問』を思いつく力がついてくる。
→これを見ていて、理解する前提で話を聞くよりも、質問をする前提で話を聞いた方が、結果的に理解が進むのかも、なんて思えた。

  • (特に自問自答系の場合は)質問の先に解決策や展望があることが大事。WhyからHowに質問を切り替える。何かを忘れてしまったとしたら、どうしたらそれによって起きたトラブルを復旧できるか、どうしたらそれを将来的に防ぐことができるかなど。うまく組み合わせて使うと良い。
  • 質問の源泉は好奇心。もっと知りたいという気持ち。


DAY2 「聞く姿勢」を磨き上げる

  • 共通の話題に関する質問でアイスブレイクすることで打ち解ける速さが格段に上がる。


DAY3 「質問の型」で的確な答えを導く

  • 尋問になることを避けるため、同じ話題を深掘りする。深堀りも連続すぎるとしつこく感じるので3回を目安に。
  • アクションに結びつけるための質問として、現状を聞いて、理想を語らせて、その上で、必要なギャップを埋めさせるという方法がある。重い質問なので回答に時間を要するが、安易に助け舟を出さず相手の言葉を待つ。
  • 現実を語らせた後だと理想を語りづらくなる。そういうときは「もし、何の制約もなかったら」などの枕詞で補う。
  • 質問の仕方の起承転結を意識する。慣れないうちは指折りしながら起承転結に触れながら質問できてるかを自分で確認する。
    • 起:何について質問するか、前提などについて言及する
    • 承:質問内容を示す
    • 転:自身の見解や疑問点を述べる
    • 結:質問で具体的に答えが欲しい内容を改めて尋ねる
→これは実践してみると面白そう。

  • 質問は長くなると答えが緩くなる。20秒以内を目安にする。3つあるとき、3つの質問を一気に投げかけない方がキレのある答えがもらいやすくなる。


DAY4 「裏質問」で相手の本音を引き出す

  • 本音を引き出す質問として「投影法」を意識する。「一般論として」というのをつけて質問する。ただし、回答者が投影しやすい一般論でないと効果が薄い。(男性に対して女性一般のことを聞いても投影は起きにくく、自身の知識の範囲などから分析しての回答となってしまう)
  • 相手の現状を肯定した上で質問をすると本音が引き出しやすい。
→確かに最近、ある評価で満点をもらって、それに対して、これで満点ってどういうこと?他にもxxxとかxxxとか改善しようがあるし、もっとうまくやれるはずなのに。なんて思った。

もちろん評価が完全に妥当(≒認識している期待値と合致しているか、合致していないが自身が見落としている要素に起因している場合)だったら別だけど、妥当でない場合不満が表出してモチベーションが下がったり、さらに自分が認識している改善点などは伏せたり隅に追いやってしまったりしていたかもしれない。

  • 「ポポネポの法則」としてポジティブで始めて、それを2つ重ね、間にネガティブを挟み、最後にポジティブで締める。それにより印象が悪くならずに、しかしながらしっかりとネガティブフィードバックの内容が相手に刺さりアクションを呼び起こしやすくなる。
  • 「反芻の質問法」として、前回・前々回に相手が言った意見を軸に質問を作る。「前回、xxさんがおっしゃったように」という枕詞で誘導する。


DAY5 「巻き込む質問テクニック」で自分の意見を通す

  • 「質問」におけるキラーワードは1. 具体的に、2. 例えば、3. この他に。ただし順番も大事。順番が変わって、最後に1. 具体的に、が回ってくると、そこわかってなかったのか、と理解力を相手に疑われるため。
  • わからないとき単に「わかりません」というと、同じ話の繰り返しになってしまう。「xxということは、どういうことですか」と聞くと、繰り返すのではなく、相手は自分の言ったことを、まとめようとする。
  • 提案書を持ち込むときの例で、自分の中では結論が出ていても、あえてそれを削って「ここまで考えたのですが、ちょっと悩んでまして」と相談の形で持ち込む。自分の結論を持ち込んだ場合、それの正しさに対する意見やレビューなどが発生するが、相談として持ち込むと、相手が考えていることを語ってくれる場合がある。相手の意見が重要な場合の巻き込みテクニック。

最後までサラッと、だけど結構楽しく読めた。
How toとして使いやすいものが多いのももちろんのこと、そう考えている背景が示されていたので、適用についても検討しやすかった。