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辛い一年だったことを書き散らす

もうすぐ一年が終わり、新しい年に変わる。
その前に思いのままに書き散らしておこうと思う。

ライフステージの変化と心の変化

多分、何より辛い事態を作り出していたのは、自身のライフステージの変化に対して気持ちが追いついていなかったということだと思う。
ざっと書き出してみると、次のような感じ。

・家庭では今が一番子育てでしんどい時期であり、夫婦(や周囲の人々)の力を合わせて乗り越える必要のある時期にある
・従来から、天才肌とは言えず、努力で困難を乗り越えてきたが、要領がいいわけではないので人より時間を費やすことで対処してこれたと思っている
・学生の頃や社会人になってからのことなどを見返しても、常に一定の特別待遇をされてきていて、自分はそれに値する人間だという気持ちがある
・これまでの成果が認められ新しい役割を期待されている

要するに、これまで、努力であれこれすることにより高い成果・成績などが上がり、結果として高い評価を受けることが長いこと続いていて、それが自分にとって当たり前だった。そして新しいチャレンジにも同じような取り組み方で対応して高い成果を出したい......が、一方でライフステージの変化で別の場所においても時間や努力を求めれている、という状況。

何かの育児系雑誌に書いてあった雑なフローチャートのような簡易占いでは、仕事も子育ても全力!......そんなあなたはいずれ立ち行かなくなります。と出ていたのだけれど、奇しくもその占いが現実に適合している。


もちろん、徐々に気持ちは落ち着いてきていて、この変化の早いIT業界でキャッチアップできなくなったら役立たずになってしまう、これまで自分が築き上げてきた信頼を失うことになりかねない、などという不安感も、ないではないけれど、だいぶ和らいではいる。
とはいえ、活躍している同期や後輩、あるいは知らない他人の記事、お客様......色んなものに触れるたびに少し疲弊するような部分は、ないとは言えない。

この辺りはそもそも焦燥に駆られてしまうのは不健全なのでそもそもSNSを見ない、時間を制限する、ニュースによるインプットを絞るという制御や、キャッチアップする領域を限定してそれ以外については見かけたらチラ見する程度の関心のレベルに抑える、などすることで、気力・体力の消費を節制した。

これで解決した、かのように思えた。


それでも隣の芝は青い

とはいえ、プロジェクトの兼務、マネジャーとの不和などの要因もあり、心身にダメージが蓄積していた。
その上、例えば同じライフステージの友人でも、子育てを支援してもらえる環境に恵まれている友人らの話や、平日・休日にxxx時間の努力を重ねることでxxxを習得しxxxで活躍、といった記事など、琴線に触れるようなものを連続的に目の当たりにし、家庭内での影響も顕在化した。

元々分別のきかない年端の子供が好きではなく、その上、自分に時間を使って優れた自分に磨き上げることに価値を感じていた部分があったことも相まって、家庭内では少し大きめな争い事にも発展した。

結果として、パートナーからの譲歩も受け、かろうじて以前よりはマシな水準で毎日を推移している。
それでも、自分の人生を自分がコントロールできていないような、靄(もや)のかかった状態で過ごす毎日に不満がない、と言ったら嘘になる。

それに、どうしてこんなにずっと忙しくしなければならないのか、といった気持ちから燃え尽き気味になることも、今年の後半には度々あった。


そしてどうする2021年

自分自身に対して持っていた信頼の預金が引き出される一方ではやはり辛い。
燃え尽きのような症状が出てしまうのもとてもよくない。安定感に欠いている。
その上、パートナーへのケアが不足していて、恐らく負荷をかけてしまっている。

打ち手はまだ決まっていないけれど、いくらか考えていることがある。

・勤務時間枠を定める
今の自分は裁量労働で、実態として、明確な業務時間がない。これは非常に危険で、油断すると働ければ働くほど働けてしまう。
安定的なパフォーマンスを出すためには休養を取ることやスキルの獲得をすることも含めることが肝要だというのは経験的にもわかっているし、何か業務に完全に直結しないものでも、学習してスキルを獲得できると気持ちは持ち直せることがある。

そう考えると、例えば毎週火木は夕食の時間後も働くが、それ以外の曜日は働かず、時間があるなら学習に充てる、というような運用の仕方はどうだろうかと考えている。


・プロジェクトの兼務を辞める
もちろん端から好きで兼務していたわけではない。組織の都合で必要性に駆られてそうしていた。
ただ、この兼務というのもまた危険で、兼務しているプロジェクト間を行き来すると、頭の切り替えにオーバーヘッドが発生する。
もちろん悪いことばかりではなくて、片方の業務が止まっている(待ちになっている)時は、もう片方を進めることで全体の待ち時間を減らせて、密度高く仕事ができる、というのはそうなのだけど。

そしてそのオーバーヘッドを誰が負担するかが問題。
50:50で兼務しているとして、オーバーヘッドがそれぞれ10%あるとしたら40+10:40+10でトータル100のままにするか、50+10:50+10でトータル120にするか。
今は後者となっている。というより、前者だと、明らかに仕事量が期待に対して小さく見えてしまうし、ちょっと調査が必要なタスクになると、調査している間にあっという間に工数を食い潰してしまうので、成果を出しにくく感じている。
それに兼務で参画しているメンバーは他にはほとんどいないので、他のメンバーやリーダーが自分のことをどのように扱えばいいかについて少し迷っているようなものを感じることがある。

誰にとってもハッピーではないのでこの辺りを是正するためにもアクションを起こす。


・オーバーコミットをやめる
勤務時間枠にも関係する部分だけれど、必要であれば時間を伸ばして対応、相手が必要そうにしていることがわかれば即座に対応としていた。
これ自体は、成果に忠実というか、相手が必要としているものを必要なタイミングで出せる、仕事のできる人という側面では必要なことと思っている。
ただ、もう少し「使えない人」になる勇気を持つ必要があると思っている。

久しぶりにガンダムWのセリフが頭にもよぎった。

「噂は好きではないな。敵からは標的にされ、味方からは実力以上の成果を期待される。」


他にはどんな手を打てるだろう。まだ考える余地はありそうだけれど、今はこんなところか。
嫉妬や猜疑心に苛まれることなく、心身ともに穏やかに過ごせる、そういう一年にしたいと、そう思う。

止まったら止まってしまうから、撃ちながら、進む。Fire and Motion.

だらだらと書いてみた。2020年お疲れ様。おしまい。