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Showing posts from December, 2021

Obsidianが最高という話について

Obsidianというエディターを使い始めた。 使い初めは軽いノリだった。まずはこのページを見てほしい。 Obsidian: A knowledge base that works on local Markdown files. Obsidian – A knowledge base that works on local Markdown file obsidian.md 他のエディターであまり見かけることのない特徴的な機能としては次のあたり。 グラフ表示でドキュメント同士の関係性を表示できる(Graph Viewと呼ばれている) あるドキュメントに別のドキュメントから来ているリンクを一覧として見ることができる(Backlinksと呼ばれている) あるドキュメントから別のドキュメントへのリンクを一覧として見ることができる(Outgoing Linksと呼ばれている) ドキュメントのリンクを [[]]と打って貼ればもうそれだけでグラフにも表示され、BacklinksやOutgoing Linksとして整理されるし、 #noteのようにすればタグもつけられて、それがグラフ表示でも見れる、というあたりも結構直感的で最高だった。 そのほかに気に入った点としては次のような内容。(順不同) そもそもMarkdownで書ける 検索が簡単(タグとか) 標準プラグインの機能で毎日自動でその日用のページをオープンする機能がサポートされている モバイルアプリもデスクトップアプリもサポートされている 保存され方が明確(Vaultという名称のディレクトリ以下に配置するだけ、各ファイルは.md形式) 立ち上げが比較的速い YAML形式のFront matter(このドキュメントがどんな内容を含むかといったメタ情報を書くための形式)も使える 設定も全てCasC(JSON形式) PDFでの出力も簡単 Vim(エディター)のKey Bindingsが使える かつて、DITAと呼ばれる技術ドキュメントを書く際の書き方の構造・考え方にはまっていた。 1ドキュメントに1トピックという単位で書く。トピックには例えば概念としての説明、How-toなどの手順の説明、リファレンスとして列挙などの情報、でそれぞれ分けて記載し、各トピック間の関係を別途mapと呼ばれるリンク集のようなものを作ってつなげることでトピ

無能感とのたたかい

振り返ること数か月。自分の無能感とたたかっている。たまには意味のない話をだらだらと記してみる。 新しいロールをアサインされた。スクラムのプロダクトオーナー(PO)だった。 これまでスクラムではメンバーとして振る舞ってきていたからPOが何かやることを決めてくれて、その決めてくれた範囲内で最大限のバリューを出せるように過ごしていた。 が、今回はPO。自分がその範囲を決め、優先度を決める立場。任されたのは新しいプロダクト。スクラムも新しく立ち上がった。新生チーム、新生PO。 少しわくわくしながら最初の1-2週間を過ごしたが、そもそもこれは何をするのか、そのために何をしなければいけないのか、中長期のためには何がリスクになるのかが全くわからなかった。 その上、使用する技術や適用される規格類は今までのキャリアで触れてきたことのないものしかなかった。 突然のパニックゾーン到来。(こういうやつ) スクラムに目を向けると、領域の知識が自分より明らかにあるメンバー、技術経験の豊富なメンバーなどがいて、とにかく自分が無能であると知らしめさせられる機会としか思えないくらいだった。 大抵なら遅くとも1か月もあれば未知のものにもなんらかキャッチアップを果たせるというのが過去の経験だったけれど、未知のものが多すぎて、いまだに暗中模索している。ずっとパニック状態なので、心としても疲弊しているように思う。なかなかに、厳しい。(一時に多くのものを変化させすぎなんだよ……!) 自分のことを有能と信じたいし、そうあり続けたいという気持ちに対して、現実的に自分が出せているパフォーマンスに満足できずに明けても暮れても先が見えない何かをキャッチアップしている。 この苦しさについて然るべき人々に助けを求めたが、得られたのは、自分がやりたいことをやればいいよとか、今は苦しいと思うけど超えていけば必ず楽になるからとか、助けになるものとは程遠い種類ものだけだった。 いっそ色々と諦めて無能と認めるか、あるいはできるだけ頑張って期待を満たし有能となるか。その途中で折れてやはり無能となるか。そんなことをぼんやりと考えている。 ただ、ここで自分にとって救いなのは、自分の周囲には、自分が無能でも存在を認めてくれる人がいるということ。 無能になった、としても何もかもを失わないというのは、ある面走る準備としてはこの上ない。後ろ楯があ