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Obsidianが最高という話について

Obsidianというエディターを使い始めた。
使い初めは軽いノリだった。まずはこのページを見てほしい。

他のエディターであまり見かけることのない特徴的な機能としては次のあたり。

  • グラフ表示でドキュメント同士の関係性を表示できる(Graph Viewと呼ばれている)

  • あるドキュメントに別のドキュメントから来ているリンクを一覧として見ることができる(Backlinksと呼ばれている)

  • あるドキュメントから別のドキュメントへのリンクを一覧として見ることができる(Outgoing Linksと呼ばれている)

ドキュメントのリンクを [[]]と打って貼ればもうそれだけでグラフにも表示され、BacklinksやOutgoing Linksとして整理されるし、 #noteのようにすればタグもつけられて、それがグラフ表示でも見れる、というあたりも結構直感的で最高だった。

そのほかに気に入った点としては次のような内容。(順不同)

  • そもそもMarkdownで書ける

  • 検索が簡単(タグとか)

  • 標準プラグインの機能で毎日自動でその日用のページをオープンする機能がサポートされている

  • モバイルアプリもデスクトップアプリもサポートされている

  • 保存され方が明確(Vaultという名称のディレクトリ以下に配置するだけ、各ファイルは.md形式)

  • 立ち上げが比較的速い

  • YAML形式のFront matter(このドキュメントがどんな内容を含むかといったメタ情報を書くための形式)も使える

  • 設定も全てCasC(JSON形式)

  • PDFでの出力も簡単

  • Vim(エディター)のKey Bindingsが使える

かつて、DITAと呼ばれる技術ドキュメントを書く際の書き方の構造・考え方にはまっていた。
1ドキュメントに1トピックという単位で書く。トピックには例えば概念としての説明、How-toなどの手順の説明、リファレンスとして列挙などの情報、でそれぞれ分けて記載し、各トピック間の関係を別途mapと呼ばれるリンク集のようなものを作ってつなげることでトピックを目的別に編纂して使用することができるというもの。

ただ、当時、このmap相当のものを作るのに苦労し、その上、DITA自体がMarkdownサポートが限定的だったのでやめてしまっていた。

ところがObsidianを使えば事実上DITAのような書き方も問題なくできるだろうし、その上で痒いところに手が届くような作りになっていてとても良いと思った。

今は毎日の作業ログのようなものを自動立ち上げで表示するようにして、加えてミーティングのメモを全てここに残すかたちで使っているけれどかなりおすすめ。

昔500近いマークダウンファイルを取り扱ってKnowledge Baseのようなものを管理していて、その時はGitBookを使っていた。GitBookはそのファイル数になると動作が厳しくなり検索などには耐えられなくなっていた。

そういう前提で確認できていない点は次のとおり。

  • どれだけのファイル数・ディレクトリ数・ファイルサイズに耐えられるのか?

  • sync(Obsidianのアカウントを作ってファイルの同期保存を可能にする機能)とPublish(GitBookのような形でObsidianのコンテンツを公開)の使いやすさはどうか?

  • 他にも見落としている重大な機能はないか?

というわけで完全に移行はできていない部分もあるけれど、久しぶりに大当たりのエディターだったので強くおすすめ。

おしまい。