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雑誌というパケットに期待を込める

故あって雑誌を2冊ほど購読し始めた。

月毎に届くものと、四半期に一度届くものがある。

これに、なにか感じるものがあったので書き留めることにする。

ちなみに、頭の中のものを書き出しただけなので、今時点で答えはない。


いきなり大きな話をするようだけど、近頃は、情報量が非常に多いように思う。

自分の立場や状況から読むべきとされるものも含めると、読みたい、受け取りたい情報はとてつもない量で、多分、取捨選択をしなければ読んで理解していくよりも早く情報が増えて圧倒されてしまうのだよなと感じることがある。


そして、この取捨選択のフィルターをいい具合に用意することに疲れてきているのかもしれない、なんて思う。

その点、雑誌は良い。いつでも情報が入ってくるのではなくて決まった頻度だし、情報量は誌面に収まる程度、せいぜい100ページ弱、既にフィルターされていて読み始める前から終わりがある程度見えていて、そうすると、どれどれ、なんて気軽な気持ちで見て、30分もしないうちに終わって、知りたかったことの幾らかが満たされて満足な気持ちになる。

そして、もう一点気づいたこと。それが、物理的な存在感による圧力を持っているということ。


読み終えない限り、机なりどこかにそれは置かれ続ける。

ボリュームも前述の通り、大したことはない。

それがずっと居座っているものだから、それだったらさっさと済ませるか、と思って早々に読み終えたい気持ちになる。


そんなことをもやもやしながらずっと考えていて、これを自分のサイドワークや学習などの何かに応用できないか、と頭を捻っている。


英会話学習の一環で薦められた動画に影響を受けて、色々と仕事やプライベートでの忙しさに変化はあるけれども、1週間に1冊は何かしら本を読むようにしている。(まあ実際には厳密に1週1冊は難しいので52週で52冊、を目指している)

それはあまり自分に無理がないらしく続いているのだけど、長く時間のかかるプロジェクトの類(例えばドメイン管理のサービスを移行するとか、メール関連のサービスに更新をかけるとか、資格取得に向けた学習をするとか)については、気づくと先延ばしにしてしまって数週間が経っている。


これを、雑誌のように、今週号ないし今月号はこれ、ということでNudge(ひじで小突くこと、要は行動を軽く促すこと)と言える程度の適度な圧を自分にかけてうまく前に進めたいという話。


雑多に書き出した、雑誌の良さを改めて整理してみると


* プッシュ型(向こうから来る)

* ボリュームは30分〜長くても90分程度で終わるボリュームが中心

* 前から後ろに進んでいけば良い(基本的にシーケンシャルで流れが明確)

* 物理的に存在感がある(がありすぎない、そして溜まるほど圧力を強く感じるようになる)


といったところか。

最初の3つについては、もしこの準備が適切にできたら、自分は事前に決まった時間枠を週のどこかなどで確保しておけば成り立ちそう。

問題はやはり4つ目。

デジタルなリマインダーはもちろんのこと、付箋やカードなどでやりたいことを積んで今やっていること以外を頭から追い出す、そして次にやりたいことに取り掛かるのを簡単にする、という取り組みは過去に何度も挑戦した。のだけど、この雑誌のようなというところがなかなか難しい。


Markdownに書き留めて、次の開始するところときには何から始めてどうすると良いか、という類を明らかにするという試みもしていたけど、気づけばもうそれもやらなくなってしまっている。


どうすると良いか。



一つのアイデアとして思いついたのは、Google Docsなどでやるぞと決めた単位の内容をざっと書き出したら、それを印刷して、その単位ごとにクリアファイルに入れて、決まったタイミングで取り出して終わるまでは読みかけの雑誌のように置いておくというもの。

クリアファイルだと雑誌に近い適度な圧力がある。かなり感覚としては近い。

印刷後の変更への対応は、付箋だとか書き込みだとかで対応する。

思いつく問題点は、今時その印刷をどこでするのか、という話、かもしれない。自宅にはもうプリンターもないので、コンビニでわざわざプリントする、というのはなんというか少し大仰なような......。


もしかしたら適切なNudgeを受けるということに対して、物理的な装置に頼りすぎなのかもしれない。

GoogleやMicrosoft、Appleからそれぞれ綺麗なUIのタスク管理ツールやリマインダーツールがアプリとして提供されているのに、なぜそれを中心に据えないのかと人によっては疑問に思うかもしれない。

のだけど、色々とやりたいことがある中で、どうしても、ほんの些細なことで機会を逸して進捗しないというのは本当によくあることなので、まずは一旦やってみようかな。


雑誌から感じた思う話としてはこんなところ。それではまた。