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Showing posts from August, 2024

バーンアウトとおもてなし

近頃『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』を読んだ。 バーンアウトないし燃え尽き症候群がかなり多義・曖昧に使われているという点を踏まえて、次のように記載されていた。 >バーンアウトに陥るのは、仕事に絶えずエネルギーを吸い取られていると感じるとき(消耗感)、顧客や学生を助けるべき相手としてではなく問題として見てしまうとき(シニシズムまたは冷笑主義)、自分の仕事が何も達成できていないと感じるとき(個人的達成感の低下) だというのだ。[^1] その上で、このようなバーンアウトに陥るのは、自身の尊厳と仕事とを一致して見てしまう文化を醸成している社会のせいであるという話だった。 さらにいうと、サービス業の比重が高まってきていることも相まって仕事において人間性や内面的なところも含めて評価されるようになり、その上、仕事・雇用が生活に直結する話につながるところから、仕事での評価=自身の尊厳という傾向になっていると話が書かれていた。 そんな書籍を読んでいるところで、たまたまTED Talkで次のようなものを観た。 Will Guidara: The secret ingredients of great hospitality | TED Talk https://www.ted.com/talks/will_guidara_the_secret_ingredients_of_great_hospitality?subtitle=en 2年ほど前の話で、『Unreasonable Hospitality』という書籍(邦訳は出ていないが、日本語訳すると「常軌を逸したおもてなし」とのこと)を出している著者のTalk。 内容としては、高級レストランで、普通ならやらない、しかしお客様が望んでいた、露店で売っているわずか2ドルのホットドッグをお客様のために提供したことをきっかけに、お客様一人ひとりに合わせたおもてなしを提供するという心が大事ではないか、というもの。 同様にサービス業の比重が高まってきている話を引き合いに出していて、今後「おもてなし経済」においてあえて「常軌を逸したおもてなし」をすることも良いのではないか、という締めくくりだった。 とき同じくしてこれらを見聞きし、これをやればお客様との最高の関係を築き成功できますよ、ということで紹介している、相手の期待値を超えようとするその試...